Wine Spectator誌の2003年のカリフォルニア・カベルネのレイティングが物議を醸しています。Chateau MontelenaやFisher Coach Insigniaが70点台のほか,David ArthurやPeter Michaelまで80点台前半を付けています。同誌のカリフォルニア担当であるJames Laube氏がこういった極端な数字を付けたのは2001年ヴィンテージ以来(といっても間は2002年しかありませんが)。
"Larkmead Solari at 81
Harris Estate Jakes (83) and Trevas (85)
Pahlmeyer Jayson at 83
Whitehall Lane Leordini at 83.
David Arthur Elevation 1147 at 83 points
Montelena at 72
Fisher Coach Insignia at 75
Dominus at 81
Peter Michael Les Pavot at 83."

Mark Squires

2003年自体,2001,2002両年と比べると劣るのは事実らしく,点が低いのはしょうがないのでは,といった意見もあるようですが,大多数はおかしいと思っているようです。Laube氏はブショネに極めて敏感であり,そのあたりが点を極端に落としているのかもしれません。
ちなみにWSのフォーラムのスレッドはこちら

ワインのレイティングを付ける人にとって,唯一,かつ極めて重要なのは一貫性だと思うのですが,正直に言ってLaube氏の過去のヴィンテージのレイティングとの間の一貫性は弱いような気がします。そうでなくてもディープなワインファンには人気がないWine Spectatorですが,より「普通」の人も混乱に落とし込むような気がします。