先日シャトー・イガイ・タカハのサムライ・ビューティ紹介記事において,このワインがDiatomで醸造している旨を記しましたが,その本家であるDiatomから2010年ヴィンテージのワインが公表されました。(diatom - wines)。

なんと今回から畑名はワイン名にもワインの説明にも入りません。その代わりにHana Shinobu(花偲),Hamon(波紋),Miya(美夜)という漢字の名前が入っており,ラベルにもこの漢字が書かれています。

実は,このラベルの漢字はシャトー・イガイ・タカハのオーナーであり,CWFC会長のナパさんこと杉本隆英さんの奥様美代子さんが書かれたものだとか。Diatomのページにもお二人の写真入りで「Kanji」というページがあります。また,ワインの説明のところでも「花偲」は杉本夫妻が生まれた兵庫県西脇市の市花であるといった説明もあり,米国では有名人でもない日本人の名前をここまで取り上げて大丈夫かとちょっと心配になるほどです。

畑名を入れないというのも普通ではかんがられないことですが,考えてみたらHarlan EstateもOpus Oneも畑の名前など言ってないですよね。作り手への信頼があって初めて成り立つことだと思いますが,Gregのこれまでの実績を考えたら十分です。どれがどこの畑かなんて探すのは野暮というものなのでしょう。Gregの英断に拍手を贈りたいと思います。

Diatomの波紋はこちらから