Napa Valleyの春を告げるイベントであるPremiere Napa Valleyが2月27日,St. HelenaのCulinary Institute of America(CIA)で開催されました(15th Annual Premiere Napa Valley Auction for the Trade Breaks Records, Bringing Nearly $2.4 Million)。

不況で売上が沈んだ昨年よりも大幅にアップし,トータルの売上は240万ドル。これまでの記録だった2008年の220万ドルを上回りました。さらにインポーターで知られる中川ワイン販売がScarecrowの5ケース・セットで12万5000ドルという1ロットの記録を作りました。従来は8万ドルが最高で初の10万ドル超えに会場も大いに沸いたとのことです。

ただ,中川の落札は全部で5ロットとやや控えめ。トータル落札額トップ10には入りませんでした。落札トップはGary's Wine and Marketplace。全部で32プロデューサの300ケースを落札,落札額も50万ドルを超えたそうです。

ところでScarecrowのワイン,落札額を1本あたりに換算しても20万円近く。おそらく特定の優良顧客に販売されるのでしょうけど,1本いくらになるんでしょうね? このワイン,Vinographyでも当日のトップと評価されています。飲めるはずはありませんが気になります。

なお,Premiere Napa Valleyは完全に業界向けのワイン・オークション。夏のAuction Napa Valleyが一般客も(お金を払えば)入れるのとは大きく異なり,業界内での評価が得られると言われています。ワイナリはこのオークション用に特別なロットを作り,専用のラベルが貼られます。例えば下のようなものです。



YouTubeにScarecrowのロットの動画がありました。