コルク臭(ブショネ)の発生を抑えるため,世界的にコルクからスクリューキャップに移行する流れが生まれています。この動きに水を差すような衝撃的なニュースが出ていました。
"The annual International Wine Challenge event tested tens of thousands of wines from around the world including around 9,000 with screw caps. It found 2.2 per cent of screw top bottles suffered from sulphidisation and other problems connected with the wine not breathing."

Telegraph | News | Screw tops on wine bottles 'can lead to rotten eggs smell'

International Wine Challengeで9000本のスクリューキャップのワインを調べたとき,約2.2%のワインで腐った卵のような臭いがしたとのこと。これは「sulphidisation」(硫化?)といい,スクリューキャップのワインは外部の空気から完全に遮断されてしまうことが原因だとか。

スクリューキャップ先進国のニュージーランドのワインではこの比率は1.8%とやや低かったそうなのですが,それがニュージーランドのボトリング技術などと関連するのかどうかは不明です。

比率からするとコルク臭と比べて大分低いので,どちらかというとまだスクリューキャップを選択するのかもしれませんが,アンチスクリューキャップ派にとっては大きな材料になるのかもしれません。

今後この問題が拡大するのか,今回だけの話題で終わるのか注目です。