Paso Roblesを中心に4月上旬にセントラル・コーストが大規模な霜の害に会いました。TempletonのDana Merrillという生産者によると、最大2万7000エーカーのブドウが被害にあっており、1エーカー当たりの生産量が2トンとして5万4000トン、ワインにすると500万ケースが失われた可能性があるそうです。

YOMIURI ONLINEにも昨日記事が載っていましたが、当初のタイトルが「ヒョウ害」となっていました。たしかにヒョウも降ったのですが、ブドウの被害は凍結によってつぼみがやられてしまい、実をつけなくなるのが大部分です(現在は霜害に修正されています)。

また「生産者は、暖気を循環させる送風機や、水でブドウ樹を凍結させるスプリンクラーで対策している」とありますが、スプリンクラーはブドウの樹を凍結させるのではなく、表面だけは凍っても内部は凍らないようにするために使います。ただし、この設備を持っている畑はPaso Roblesあたりでは少ないことが大きな被害につながりました。

送風機はより簡単に使えますが、今回の寒気は非常に強く、上空に温暖な空気の層がなかったといいます。したがって、空気を循環させても温度が上がらず対策にならなかったそうです。

Tablas Creekのブログには今回の写真が載っています。不謹慎かもしれませんが、大変美しい写真です。