The American Association of Wine Economistsの研究によると,57%のワインはラベルに書いてあるよりもアルコール度が高かったそうです(Wine alcohol strength 'systematically' understated on labelling)。例えば13.1%とラベルに記載されているとき,実際のアルコール度の平均は13.6%。0.5ポイントの違いがありました。

チリ,アルゼンチン,米国が全体に「偽アルコール度」が多かったところですが,フランスやイタリア,スペインといった平均的にはアルコール度が低い地域も例外ではなかったとのこと。

研究者は,温暖化やワイン作りのテクニック向上がアルコール度の上昇に結びついており,それが主な理由ではないか,としています。

米国だと14%を超えるかどうかで税金が変わるため,14%未満か以上かはちゃんと測ると言われていましたが,実際のところはどうなのでしょうね? マニアほどアルコール度が高いワインを「熱っぽい」として避ける傾向がありますが,うまく作られたワインでは,アルコール度が高くても意外と気づかないといった話もあります。

参考までに,W. Blake Gray氏がSiduriのAdam Leeとアルコール度当て勝負をした記事がありますのでご覧になることをお勧めします。勝者は意外なところにいました(The Alcohol Challenge: Me vs. Adam Lee)。