中川ワインの試飲会から美味しかったワインを紹介します。飲み頃カベルネが素晴らしい、ナパのトネラ・セラーズも併せてごらんください。


コスパワインで知られる家族経営のワイナリー「マックマニス」。2023ヴィンテージではメルローとジンファンデルが良かったです(価格はどの品種も2200円)。メルローは芳醇で酸もあり、バランスよくできています。ジンファンデルは果実味が素晴らしい。


新商品のハンテッド ジンファンデル2023(2500円)。果実味爆発系のジンファンデルです。


トリムはナパの老舗ワイナリー「シニョレッロ」が作る普及価格帯のブランド。シャルドネ2023(3000円)は、果実味はもちろんのこと、いきいきとした酸が印象的で美味しい。


ジャム・セラーズの「バター」シャルドネNV(3900円)は、いわゆるブレッド&バター系のシャルドネですが、濃厚だけでなく酸もあってバランスいい味わい。


ソノマのドライクリーク・ヴァレーで質実剛健なワイン造りをするペドロンチェリ。ソーヴィニョン・ブラン2024(3300円)は、フレッシュな味わい。美味しい。ジンファンデル2022(3400円)はジューシーで酸もあり、バランスがいい。


スターモントはナパの人気ワイナリー「メリーヴェール」の普及価格帯ワイン。シャルドネ2022(3800円)はサンタ・バーバラ46%、メンドシーノ43%、ソノマ11%と、冷涼地域のブドウを使ったワインで酸のキレがいいワイン。


オー・ボン・クリマが中川ワイン用に作る「ミッションラベル」のシャルドネ2023(4500円)とピノ・ノワール2023(4500円)。シャルドネはバランスよくおいしい。ピノ・ノワールも酸がきれいでコスパ高いです。


アルマ・デ・カトレアは前ウェイフェアラーのビビアナ・ゴンザレス・レーヴが作る、エントリーレベルのワイン。ソーヴィニョン・ブランはワインスペクテーターの年間トップ100にも入ったことがあります。2024年のソーヴィニョン・ブラン(4800円)は華やかな香りで1ランク上のソーヴィニョン・ブラン。


ベッドロックの自社畑などのブドウを使ったソーヴィニョン・ブラン。リッチで芳醇。酸もありうまい。


ポストマーク カベルネ・ソーヴィニヨン2022(3800円)。リッチな果実味にしっかりとしたタンニン。バランスもよく、価格以上の満足度。


デコイの上級版リミテッドのカベルネ・ソーヴィニヨン パソ・ロブレス2022(4400円)。問答無用で美味しい。


ナパハイランズのリザーブ・カベルネ・ソーヴィニヨン2022(12000円)。通常版の倍の価格ですが、それだけのクオリティを持っています。


ハドソンのシャルドネ3種。いずれも2022年。レギュラーのシャルドネ(13000円)は高級シャルドネの中ではコスパ高いワイン。リッチな樽感も心地よい。
限定品のリトルビット(20000円)はミネラル感にあふれた味わい。もう一つのシーシェル(20000円)はリッチでスパイシー、むちゃくちゃいいです。限定品ではリトルビットが好みのことが多いのですが、今回はシーシェルに軍配を上げます。


同じくハドソンからカベルネ・フランブレンドのオールド・マスター2020(24000円)。しなやかでエレガント。


ホーニッグのソーヴィニョン・ブラン2024(4000円)。さわやか系のソーヴィニョン・ブランでコスパいいです。


紹介するまでもないワインですが、オー・ボン・クリマのピノ・ノワール ノックス・アレキサンダー2020とイザベル2022(共に9800円)です。ノックスはしっかりしたボディが特徴、イザベルはエレガントで複雑味があります。


サンタ・ルシア・ハイランズの雄「ピゾーニ家」がピゾーニ・ヴィンヤード以外の畑のブドウから作るブランドがルチア(Lucia)です。エステートシャルドネ2023(9500円)はリッチな果実味がすばらしい、エステートピノ・ノワール2023は10000円。リッチで酸もきれい。


ナパでリッチなカベルネ・ソーヴィニヨンを作るビーヴァン・セラーズのシャルドネ リッチー・ヴィンヤード(12000円)。ビーヴァンらしい樽をしっかりきかせたワイン。うまいです。


ピゾーニによる、ピゾーニ・ヴィンヤードのシャルドネ2023(17000円)。ピゾーニのピノはいくつかのワイナリーが作っていますが、シャルドネはごくわずかしか植わっておらず、ピゾーニ自身とポール・ラトだけが作っています。これもリッチですがバランスもよく美味しい。


今回の試飲会には「スタッフお薦め」コーナーがあり、そこのワインです。右はシェアード・ノーツのソーヴィニョン・ブラン「約束の石2023」(14000円)。シェアード・ノーツは前述のビビアナ・ゴンザレス・レーヴが夫であるピゾーニのジェフ・ピゾーニと作るソーヴィニョン・ブラン専業ワイナリーで、ボルドータイプの「師匠の教え」とロワールタイプの「約束の石」があります。ロワールタイプは酸の広がりとミネラル感が身上。素晴らしいです。
中央はリース(Rhys)のシャルドネ マウント・パハロ2018(18000円)。サンタ・クルーズ・マウンテンズらしい鮮烈な酸があり、ミネラル感あふれる味わい。
右はナパのシュレーダーなどで知られるトーマス・リヴァース・ブラウンがソノマ・コーストで作るアストンのピノ・ノワール「ブラウン・ラベル2021」(8500円)。ブラウン・ラベルはセカンドの位置付け。酸の高さと濃厚な果実味がソノマ・コーストらしいピノ・ノワール。


サンタ・リタ・ヒルズの一番冷涼なところでピノ・ノワールを作るドメーヌ・ド・ラ・コート。DDLC2023(12000円)はエントリー的存在。複雑さもありとても美味しい。ブルームス・フィールド2023(18000円)は全てが整った美味しさ。




最後は「スペシャルワイン」のコーナーから。
ブリリアント・ミステイク「ポエット&ミューズ2021」(52000円)はリッチで華やか。おいしい。ザ・マスコット2020(29000円)はバランスよく、タンニンもしっかり。コスパ高いです。