Wine Advocate誌のカリフォルニア・レビュー担当をAntonio Galloniに譲ったRobert Parkerですが、バックヴィンテージなどのテイスティングはするということでした。既に以前の号でColginやBeringer、Jackson Familyといったワインの再評価をしていましたが、10月31日に出たWine Advocate197号ではセントラル・コーストのTallyを取り上げています。

TallyといえばPaso Roblesの雄。特にRosemary'sやRinconといった畑のブドウはAu Bon Climatなどにも提供されており、この地域を代表するピノ・ノワール、シャルドネとなっています。

今回のテイスティングでは特にRosemary'sが高い評価。ピノ・ノワールでは1997年マグナムの98点を筆頭に、2007年が97、2008年が96、2005年と2002年が95点。シャルドネでは2005年が97、2009年と2006年が96、2007年が95など。

また、パーカーはこのワイナリはシャルドネの方がピノ・ノワールよりも長熟型だと言っています。ピノ・ノワールは15年足らずでピークに達するのに対し(それでも長い方ですが)、シャルドネは15年を超えてさらに良くなっているとのことです。

Tallyのワイン、ソノマあたりのビッグネームと比べるとまだまだ安く、日本での価格も米国とさほど変わりません。しばらくはお買い得なワインになりそうです。