カリフォルニアの家族経営のワイナリの中でも長い歴史を持つWenteが130周年を迎えました(Wente Vineyards Celebrates 130th Anniversary)。設立は1883年ですから日本だと明治16年。結構な古さです。

このニュースによると「米国で最古の、継続的に運営している家族経営のワイナリ」とあります。ちょっとわかりにくい表現なのでちょっと説明します。もっと以前からある家族経営のワイナリとしては、1858年設立のGundlach Bundschuがあります。ですが、ここは1919年~1933年の禁酒法の時代はワイナリを閉じているのです。Wenteはこの時代も続いていたということで「継続的に運営している」という言葉が入るわけです。

カリフォルニアワインの歴史においては、Wenteはその古さ以上に、シャルドネのクローンがあります。1912年にフランスから持って来られたもので、現在でもWenteクローンはカリフォルニアのシャルドネの中でかなりの割合を占めています。

Livermore Valleyという、サンフランシスコから東側のちょっと離れたところにあるので、なかなか行く機会がないところではありますが、地道に続いているいいワイナリですね。