Miuraというと「三浦」としか思い浮かばない皆さんこんにちは。

ランボルギーニの「ミウラ」を思い出す人もいるかもしれませんが、実はそちらが正解です。ランボルギーニのミウラも、こちらのMiuraも語源は同じ。スペインの有名な闘牛牧場の名前です。Miuraを作ったエマニュエル・ケミジ氏はスペイン育ち。父親が闘牛に関わっていたことから付けた名前だといいます。

このケミジ氏、リッツ・カールトンでワインのディレクタなどをしていた人ですが、1989年にマスターソムリエの試験に一回で合格したという才人。なんでも1回で合格した人はこれまで7人しかいないそうです。また、同年にCalifornia Restaurant Writers Associationからはソムリエ・オブ・ザ・イヤーの称号を受けています。

ケミジ氏が1995年に、Saintsburyのワインメーカーのバイロン・コスギ氏の協力を得て作ったのがMiuraです。バイロン・コスギ氏は2001年にSaintsburyをやめ、その後自身のブランドを立ち上げましたが、今でもMiuraのコンサルタントを続けています。

Miuraはシャルドネとメルローとピノ・ノワールを作っていますが、中でも中心はピノ・ノワール。Garys'、Pisoniといったサンタルシアハイランズの畑のものを得意としています。ここのフルボディタイプのピノのスタイルにPisoniが合っているのでしょう。例えばWine Advocate誌では2008年のPisoniが94+と評価されています。

前置きが長くなりましたが、今回かわばた酒店では2009年のPisoniが税込みで9009円。日本ではPisoniというと1万円を超えるのが通例ですから、かなり安い価格です。エッチングを使った印象的なボトルデザインも秀逸です。