ボルドーのシャトー・ラトゥールなどを保有するArtémis Group(アルテミス・グループ)がナパの名門ワイナリAraujo(アラウホ)を買収しました。金額は明らかになっていません(Wine Spectatorの記事SFクロニクルの記事W. Blake Gray氏による記事)。

Araujo

アラウホは前の週に、ワイナリが迎えられる客の数を週当たり25人から1日18人へ大幅に増やす認可を得たところであり、この認可自体が買収と大きく関係していると思われます。

アルテミス・グループのオーナーであるFrancois Pinault(フランソワ・ピノー)氏は大金持ち。ラトゥールのほかにもフランスにいくつかのワイナリを持ち、クリスティのオークションハウスや、シューズで有名なコンバース、スーツケースのサムソナイトなどのオーナーです。妻は女優のサルマ・ハエック。息子はかつてスーパーモデルのリンダ・エヴァンジェリスタと付き合っていたとのこと(数年前に子供の養育権で係争、和解)。

アラウホのオーナーだったBartとDaphne Araujo夫妻は1990年にEisele Vineyard(アイズリー・ヴィンヤード)を買い取り、Araujoを設立。2000年代にはビオディナミにもいち早く取り組んでいました。

Eisele Vineyardはカリフォルニアを代表するカベルネ・ソヴィニョンの畑の1つ。シラーやソヴィニョン・ブランもワールドクラスです。

アラウホ夫妻は今後、ナパの別の畑を買い取り、細々とワインを作って余生を楽しく過ごしたいとのこと。