サンタ・バーバラでボルドー系品種を作るワイナリの中で大きな注目を集めているJonata(ホナタ)のワインがカリフォルニアワインあとりえで安く出ています。

あとりえのPC版ページにはちょっと詳しすぎてよくわからない解説が載っていますが、私の確認している範囲でJonataについて説明しておきます。

Jonataはサンタ・バーバラのSanta Ynez Valleyに2000年に作られたワイナリ(デビュー・ヴィンテージは2004年)。創設者は後にScreaming Eagleを買収して知られることになったCharles Banks。ワインメーカーは、後にScreaming Eagleで有名になり、今や超人気ワインメーカーとなったAndy Erickson。サンタ・バーバラの中では比較的温暖な地域でボルドー系品種を中心に作っています。

2009年にCharles Banksは離れ、Screaming Eagleの共同オーナーだったStan Kroenkeが、現在Jonataを所有しているはずです。ワインメーカーはMatt Deesという人。ワイン作りを正式に学んだことはないものの、天才的な感覚と、タンニンについての独自の考えを持っている人のようです。

2007年のLa Sangre de JonataというシラーがWine Advocate誌で98-100という高評価を得ており、最新のWine Advocate誌セントラル・コースト特集でもボルドー系品種のワインで最高評価の97(2009のEl Desafio de Jonata)を得ています。

今回は4種のワインがいずれも格安です。

2008年のEl Alma de Jonata(エル・アルマ・デ・ホナタ、カベルネ・フラン中心のブレンド)が1万1500円(価格はいずれも税抜き)。ワイナリの蔵出し価格125ドルを下回っています。Wine Advocate誌では96点。
同年のEl Desafio de Jonata(エル・デサフィオ・デ・ホナタ、カベルネ・ソヴィニョン中心のブレンド)もワイナリの蔵出し価格125ドルが1万1500円。Wine Advocate誌では94点。
2009年のLa Flor de Jonata(ラ・フロール・デ・ホナタ、ソヴィニョン・ブランとセミヨンのブレンド)は蔵出し価格60ドルが6200円。Wine Advocate誌では93点。
2008年のTodos Vineyard Blend(トドス・ヴィンヤード・ブレンド、65%のシラーに18%のカベルネ・ソヴィニョンなどをブレンドしたもの)は蔵出し価格50ドルが4650円。Wine Advocate誌では92点。

今の為替の状況だと、今後のヴィンテージでこの価格が続く可能性は低く、今が買い時でしょう。