先週、Insigniaの記事を発表したロバート・パーカーが今週はBrewer-Cliftonの記事を書いています。本来はJef Dunnuckの担当であるセントラル・コーストの中で、わざわざパーカーが選んで書いた記事であり、読み応えがあってかなり面白いです(しつこいですが、読めるのは会員だけです)。

この記事でパーカーは過去ヴィンテージとして、Sweeney Canyonのシャルドネ1996年~2011年、Mt. Carmelのシャルドネ2000年~2011年、Cargasacchiのピノ・ノワール2002年~2011年、Melvilleのピノ・ノワール2000年~2011年を試飲してテイスティング・ノートとレイティングを記しています。

特に、シャルドネは安定して高得点、しかも長熟を認められているのが目立ちます。例えば、1996年のSweeney Canyonは97点で、まだ10~15年熟成するとしています。シャルドネの熟成期間を割と短く見積もるパーカーにしては、珍しい記述だと思います。

また、2006年のSweeney Canyonシャルドネは99点。これはセントラル・コーストのシャルドネとしては過去最高得点です。

ピノ・ノワールではCargasacchi 2007年が97点と高評価。以前のコメントでは1990年のロマネ・コンティに似ていると記していましたが、その要素は今回は見つからなかったと正直に書いています。それはともかくとして、カリフォルニアで最高のピノ・ノワールの1つとしています。2007年はMelvilleのピノ・ノワールも96点という評価でした。

ただ、悲しい知らせもあります。これら4種のシャルドネとピノ・ノワール、2011年で生産終了だそうです。理由は自社畑のワインに専念するため。

今後は3-D Vineyard(シャルドネと一部ピノ・ノワール)、Gnesa Vineyard(シャルドネのみ)、Machado Vineyard(ピノ・ノワールと一部シャルドネ)の3つの畑だけになります。全部で29エーカーの畑であり、生産量も減るのではないかと思います。

この中ではGnesa Vineyardが興味深いです。1976年に植えられた自根のシャルドネがあるそうです。わずか4エーカーの畑ですが、これからどのような素晴らしいワインを作り出すのでしょうか。