Wine Advocate誌の210号が発表されました。従来2月の号で掲載されていたソノマの特集がこの号に移っています。

まだちらっと見ただけですが、最大のトピックはピノ・ノワールで初の100点が付いたこと。これまで、カベルネ系、シラー系、シャルドネでは100点がありましたが、ピノ・ノワールは最高99点でした。

栄誉を受けたのはピーター・マイケル(Peter Michael)のクロ・デュ・シエル(Clos du Ciel)2010年とマ・ダンジューズ(Ma Danseuse)2010年。いずれもピーター・マイケルがソノマ・コーストに持っている畑のワインです。以下はワイナリ紹介記事(Peter Michael Winery: シャルドネ、ボルドー・ブレンドなどでカリフォルニアの最高峰を行く)からの抜粋。

ピノ・ノワールはサンタ・ルシア・ハイランズの著名な畑であるPisoni Vineyardsから購入したブドウで作るMoulin Rouge(1997年~)のほか、2009年以降ソノマ・コーストの自社畑Seaview Vineyardから3種類作っています。Clos du Cielは3つの中で最も温暖なブロックである、力強いワイン。Le Capriceは2007年と2008年は購入したブドウで、2009年から自社畑。最大斜度50度という強烈な斜面のブロックだそうです。Ma Danseuseは最も冷涼なブロック。名前は「私のダンサー」という意味で、サー・ピーター・マイケルが17歳のときに、柔道のクラスからダンスのクラスに移り、未来の妻と出会ったことへの感謝を表しているそうです。


日本にはピーター・マイケルのピノ・ノワールではル・カプリスだけが入荷されているようです。これも2010年は98点と高評価ですが、残念ながら売り切れているようです。

また、ソノマのシラーとしては初めてDonelan Family(ドネラン・ファミリー)のRichard's Vineyard 2009が100点を得ました。ドネラン・ファミリーは以前Paxというワイナリだったところです。オーナー変更によって今の名称になりました。

ソノマではVeriteのカベルネ系、Marcassinのシャルドネに続いて4系統の品種で100点のワインを持つことになり、ソノマが様々な品種で優れたワインを生み出す土地であることを証明した格好です。

また、Marcassinのシャルドネ、Peter Michaelのピノ・ノワールどちらもソノマ・コーストのワインであり、ソノマ・コーストへの注目度がこれからますます増しそうです。

残念ながらソノマ・コーストの畑になる前のワインです。