カリフォルニアのピノ・ノワール/シャルドネ(とシラー)のプロデューサーの中で最も注目されている一人がPaul Lato(ポール・ラトー)です(ワイナリ名もPaul Lato)。

ピノ・ノワールを8種類、シャルドネを3種類、シラーを2種類、グルナッシュを1種類作っていますが、米国ではほとんどがメーリング・リストとレストランの需要であっという間に出払ってしまいます。レストランもFrench Laundryなど一流のところで使われています。

日本には2009年ヴィンテージからilovecalwine社が輸入しており、米国よりも入手しやすい状況になっています。Paul Lato氏は日本びいきで、米国の需要だけで十分まかなえるところを日本にまわしてもらっているとのこと。日本人としてはありがたい限りです。

さて、そのPaul Latoの新作がKokoro(心)というワインです。シャルドネとピノ・ノワールがあり、ラベルに「心」という漢字が書かれています。

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これまでのワインが基本的に単一畑のものだけだったのに対し、この「心」は複数の畑のワインをブレンドしています。

ラベルに漢字が書かれたワインというと、シャトー・イガイ・タカハの「波紋」など漢字シリーズのワインを思い起こしますが、実はこのワイン、シャトー・イガイ・タカハの杉本さんが絡んでいます。

杉本さんとPaul Lato氏はかねてからの知り合いであり、杉本さんは夫婦でPaul Lato氏の自宅でディナーを楽しんだこともあったと言います(Paul Lato氏は元々コックを目指していたというくらい料理好きです)。6時間にもおよぶディナーで、大分お酒が回った杉本さんが、Paul Lato氏に「単一畑は畑の力だろ。醸造家ならブレンドも作ってみろ」と無茶ぶりしたのがきっかけでこのワインが生まれました。シャトー・イガイ・タカハの漢字シリーズと同様、杉本さんの奥さんである美代子さんが「心」の字を書いています。

そういった関係で、このワインだけはilovecalwine社ではなく、杉本さんのワインライフが扱うことになります。

さて、シャルドネはSierra Madre(50%)、Hilliard Bruce(30%)、Pisoni(20%)という構成。Pisoni以外はサンタ・バーバラの畑です。ヴィンテージは2012年。

これはちょっとびっくりするくらい美味しいワイン。柑橘系の香りが素晴らしく、味わうとパイナップルなどトロピカルフルーツのフレーバーも感じます。ミネラルもしっかり。それでいて全くくどさがなく、爽やかささえ感じるワインでした。

一方、ピノ・ノワールはSolomon Hillsが70%にZotovichが30%。どちらもサンタ・バーバラの畑です。ヴィンテージはこちらも2012年。

ピノ・ノワールはまだ少し固さを感じました。全体的にボリューム感よりも引き締まった筋肉質なワイン。もうちょっと柔らかくなってから飲むと本領を発揮しそうです。

このワイン、ピノ・ノワール/シャルドネともに生産量は600本(ケースじゃないよ!)程度。樽2つ分です。そのうちPaul Lato氏が360本ずつを販売。残りの240本ずつが日本への割り当てです。

価格はピノ・ノワールが1万8000円、シャルドネが1万5000円。7月7日から販売する予定です(出荷予定は9月9日)。