ソノマのRussian River Valleyのワインメーカーたちが領域をいくつかの「neighborhood」に分けることについて、イベントで議論しました(Russian River Valley winemakers consider split into neighborhoods | The Press Democrat)。

Russian River Valley(RRV)は、ソノマでも最高のピノ・ノワールやシャルドネを生み出す地域として、その地位を確立しました。最も成功したAVAの1つといっても過言ではないでしょう。

半面、領域が広くなりすぎて、1つのAVAと呼ぶには多様になりすぎているといった批判もでてきました。実際1983年にAVAができたときは9万6400エーカーだったものが、2回の拡張を経て2011年には16万9029エーカーと、1.75倍に広がっています。ナパ・ヴァレー全体が約22万5000エーカーだといいますから、3/4ほどの面積になります。

イベントでは、一番北の、海から遠く暖かいところをMiddle Reach、中間をLaguna Ridge、一番涼しいところをGreen Valleyとする案が話し合われました。このほか、Santa Rosa PlainやSebastopol Hillsといった「neighborhood」も候補に上がったようです。

実際問題としては、既にAVAとして存在しているGreen Valleyとこの「neighborhood」の使い分けをどうするかとか、既にRRVに包含されているChalk HillのAVA、一部が重なっているSonoma CoastのAVAはどうするんだ、といったこともあるでしょう。今回議論したneighborhoodが実際に地域のわけかたとして機能するには、いろいろな壁が生じてきそうな気がします。

もちろん、そんなことは百も承知の上で話し合っているのですから、何か前向きな一歩が出てくるといいだろうな、と思っています。

ついでにいうと、RRVを分けるのもいいが、その前にSonoma Coastを何とかしようよという気もします。True Sonoma CoastとPetaluma Gapに分けてしまうとか、どうでしょう?