4月に「久方ぶりのポートフォリオ市販。お買い得感あり」という記事で紹介したポートフォリオ。今回輸入された2008年、2009年とも輸入元が完売になっています。

ワインメーカーのジェヌヴィエーヴ・ジャンセンズさんが元オーパス・ワンのワインメーカーで、オーパス・ワンでかつて使われていたHendyのBlock8のブドウを使っているなど、どうしてもオーパス・ワンと比較されるワイン。とはいえこちらはわずか300ケースほどの製造と、1万ケースを超えるオーパス・ワンとは大きく違います。

ポートフォリオが10年ほど前に日本に入ってきたころは、オーパス・ワンの国内価格が値崩れを始めていたころ。最安では1万5000円前後にまで下がっていました。また評論家の評価も低迷していました。当時のポートフォリオのイメージは「オーパス・ワンよりちょっと高いが、品質はオーパス・ワンより上」といったところでした。

その後、オーパス・ワンは品質復活を果たすとともに、流通経路を改革し、今では3万円以下で売られることはまずなくなってしまいました。

ポートフォリオの今の位置付けは、「オーパス・ワンに匹敵する品質で、価格はオーパス・ワンより下」といったところでしょうか。ポートフォリオの品質と価格はあまり変わっていませんが、回りの状況はずいぶん変わった感じがします。

ラベルの芸術性などを含めてどこに出しても恥ずかしくないワイン。入手はお早めに。