ジャンシス・ロビンソンのサイトに、ワインボトルの刻印を偽造対策に使っていくことを提案する記事が載っていました(A novel suggestion for smashing wine fraud | Articles | JancisRobinson.com)。

ガラスびんには、メーカーや工場など、さまざまな情報が記されています。ガラスびんに問題が生じたときに、原因が追求できるよう、いつどこで作られたのかなど由来を追跡できるようになっています。
20150126-img_4406.jpg
20150126-img_4408.jpg

こういった情報をボトル詰めのときに記録しておくと、ボトルの刻印から、何のワインが入っているべきであったのか、簡単にわかるようになるはずです。

記事では、これからそういったデータベースを作っていくことを提案していますが、実際問題これらの刻印はどれくらい役に立つのでしょうか。

日本ガラスびん協会」に問い合わせたところ、以下のようなことが判明しました。

刻印の内容についてはメーカーごとに違っており、標準化はされていません。記事で例として挙げている米国O-I社(同社は全世界のガラスびんの半分を生産する超巨大多国籍企業)ではボトルの刻印の読み方を簡単ですが公開しています(PDF)。

また、メーカーを表す刻印は、パント・マークといって、データベースがあります(PDF

これが有効に働くための壁は高そうですが、偽造対策の1つとなり得ることはなんでもやったほうがいいと思います。