IPOBミニインタビュー第2弾はコパン(Copain)のワインメーカーであるウェルズ・ガスリーさんです。
DSC01643
――バランスの取れたワインとはどのようなものだと考えていますか
ウェルズ:アルコール度が高すぎず、煮詰めたような味わいにならないことは必要だと考えています。繊細で、土地の感覚が得られるようなワインにしたいです。また、畑とヴィンテージの違いが表現できるようなワインであることも重要だと考えています。

――コパンはアンダーソン・ヴァレーに畑を持っていますね。どうしてアンダーソン・ヴァレーを選んだのでしょうか。
ウェルズ:ワイナリーを始める前、サンフランシスコでWine Spectator誌の試飲コーディネーターをしていました。そのときにリトライ(Littorai)のテッド・レモンによるアンダーソン・ヴァレーのワインをテイスティングしました。それがとても美味しく、アンダーソン・ヴァレーのワインを作りたいと思いました。

――今回のイベントはピノ・ノワールとシャルドネに品種を絞っていますが、コパンはいいシラーも作っていますね。
ウェルズ:シラーは北ローヌのスタイルが好きで、シャプティエでワイン作りを学びました。甘くなく、果実味も抑えめのシラーで、カリフォルニアの一般的なスタイルとは異なっています。個人的にはすごくシラーが好きですが、売るのは大変です。

――今でもシラーを売るのは難しいのですか。
ウェルズ:ピノ・ノワールは映画『サイドウェイズ』以降、よく売れるようになり、放っておいても売れていきますが、シラーはそうではないです。

――今回、日本食もいろいろ試されたと思いますが、コパンのワインに合う食事は何だと思いますか。
ウェルズ:しゃぶしゃぶはピノにもシャルドネにも合うように思いました。マグロの刺し身は古いシャルドネに合わせたいですね。