ワインボトルは750mlというのが常識ですが、消費者としてみれば、これが最適なパッケージングとは言えません。一人で1回に飲み切るには量が多すぎますし、残ったワインを数日で飲み切らないといけないのも不便です。

そこで米国のスタックテック社が考えた新しいボトルをウォルマートが採用、2014年11月に発売しました。人気レポーターのジュリアナ・ランシックとのコラボで「Xo, G」というのがブランド名です。人気は上々で、スタックテック社の売上は50%伸びているとのこと。

どんなボトルかは下の写真や動画をご覧ください。




Two for you, two for me! Now sharing a bottle of wine just got easier. What do you think of our mixed pack?!

Xo,G Wineさん(@xogwine)が投稿した写真 -






1つのボトルは通常の1/4の187ml。飛行機の中で飲むワインと同じ量です。これが4つ積み重なった形で販売されていて、それが9.97ドルです。

積み重なったボトルはプラスチックでラップされていますが、それをはずしてもボトルはつながったままです。ただ重ねているだけでなく、ロック機構があるため、それをはずさなければ崩れることはありません。

外したボトルは上のシールをはがして飲みます。

ワインのパッケージングとしては大いに「あり」ではないかと思います。飲む方にとっては1回分だけを開けられますし、ボトルもなかなかおしゃれな感じです。4つ積み重ねて販売や配送ができるので、従来のワインの売場にも置きやすいでしょう。もっと、高級なワインでも採用すると面白いのではないかと思います。

実際、スタックテック社は4ボトルで30ドルのElectric Sky Wineという新しいブランドも投入しています。

ワインを作る側にとっては、従来のボトルを変えるのは抵抗が大きいでしょうが、大きなブランドはもっといろいろなチャレンジをしてほしいですね。いつまでも750mlのボトルの時代ではないと思います。

例えばビールでも、昔は「大ビン」が当たり前でしたが、今はお店で見かけるくらいですよね。日本酒も一升瓶を見ることはだいぶ少なくなりました。ワインにももっと動きがあっていいでしょう。