2015年10月21日は、バック・トゥ・ザ・フューチャーPart2で、未来に飛んで来た日ということで、話題になりました。

では30年前のカリフォルニアワインて、どういう時代だったのでしょうね。

有名なパリ・テイスティングが1976年。揺籃期から成長期に向かうのが1980年代です。

中でもエポックメイキングだったのがオーパス・ワン。最初のヴィンテージが発売されたのが1984年です。

50ドルという当時としては考えられないくらいの高価格もさることながら、そもそも、カリフォルニアのワイナリーとボルドーのエスタブリッシュメント中のエスタブリッシュメントであるムートンが、対等に組んだことが、カリフォルニアにとっては名誉なことでした。

オーパス・ワンのライバルとしてはドミナスが1985年ころの発売(最初のヴィンテージは1983年)。インシグニアやハイツのマーサズは1970年代。最初のカルト・ワインと言われるグレース・ファミリーは1980年ころに発売されたようです。

このほか、シャルドネで一世を風靡したケンダル・ジャクソンの発売が1983年でした。甘みを少し残したアメリカ人好みの味付けど、当時としてはちょっとだけ高級感がある5ドルという価格で大人気となりました。

一方、ピノ・ノワールはまだ雌伏の時代です。カレラの設立は1970年代ですが、まだまだ無名です。オー・ボン・クリマが1982年。ウィリアムズ・セリエムのピノ・ノワールがカリフォルニア・ステート・フェアで金賞を取ってブームになるのが1987年。

大体こんなところでしょうか。

なお、この辺の話は全部『無敵のカリフォルニアワイン講座』に載っております。この記事もそれを検索しながら書きました。