今日は3つのニュースをまとめてお届けします。最初の2つはワイナリー買収、最後は歴史的に重要な条例の制定の話です。

まず、ワイナリー買収ですが、ソノマをベースに多くのワイナリーを持つジャクソン・ファミリー・ワインが、アレキサンダー・ヴァレーにあるフィールド・ストーンを買収しました(Jackson Family Wines purchases Alexander Valley’s Field Stone Winery - Inside Scoop SF)。買収額は明らかになっていません。

フィールド・ストーンはナパのカリストガとソノマのヒールズバーグを結ぶハイウェイ128沿いにテイスティング・ルームを持つ人気ワイナリー。1894年に植えられた古い畑を持っており、そのプチ・シラーが一番有名なワインです。禁酒法で打ち捨てられていた畑を、元バークレーの市長でBART(サンフランシスコとバークレーなどを結ぶ鉄道)の構築に貢献したウォレス・ジョンソンという人が、1960年代に再生しました。現在はその子らが運営していますが、今回の買収後の体制がどうなるかは不明です。

もう1つの買収は国際的に活躍するアレハンドロ・ブルゲローニという人が、ナパのワイナリーを買い取ったというものです(Alejandro Bulgheroni Estate Acquires Notable Napa Valley Winery)。

買われた畑とワイナリーは、ハーラン・エステートのオーナーである、ビル・ハーランが手がける「ナパ・ヴァレー・リザーブ」というプロジェクトで使われていたもの。ここにアレハンドロ・ブルゲローニ・エステートというワイナリーを設立します。アレハンドロ・ブルゲローニ・エステートとしての最初のヴィンテージは2014年で2017年2月にリリース予定です。ワインメーカーはフィリップ・メルカ、コンサルタントはミシェル・ローランという豪華な布陣。

アレハンドロ・ブルゲローニはアルゼンチンやウルグアイ、イタリア、フランスなどにワイナリーを持っており、カリフォルニアではレンウッドのオーナーでもあります。

最後に、カリフォルニア州のジェリー・ブラウン州知事が、農場の働き手が他の産業と同様に、1日8時間、週に40時間の労働を基本とする(それ以上は残業代が必要になる)という条例を制定したという話です。これまでは1日10時間、一週間で60時間でした。

カリフォルニアの農業が主にメキシコからの移民の労働によって成り立っていますが、彼らの労働条件をよくしようというのが狙いで、歴史的な条例の制定と見られています。

ただし、農業は天候に左右され、収穫時期は労働集約型で一気に働かなければいけないなど、他の産業とは条件が違うという意見もあります。ワイン業界では約60%のコストが働き手の労賃となっており、コストへの影響は避けられないのかもしれません。セントラル・ヴァレーなどでは、機械化が一層進むという見方もあります。

なお、2019年から4年間が移行期間が設けられています。働き手が25人以下のところでは7年間が移行期間になります。