先週、東京で開かれたVINEXPOに行ってきました。カリフォルニアワインはほとんどなく、普段飲まない地域のワインをいろいろ試飲しましたが、リーデルのブースでちょっと面白い試飲をやっていました。
リーデルの試飲

同じシャンパーニュを、一つはリーデルのVinumシリーズのシャンパーニュ・グラス(写真左)で、もう一つは同じリーデルですが、新しいVeritasシリーズのシャンパーニュ・グラス(写真右)で比べてみようというものです。

見た目は従来のフルートグラス型の方がすっきりしていますね。泡の立ち上りも綺麗です。

香りは、全然違います。そもそも従来のフルートグラスだと、口を付けて飲むときに、鼻はグラスの上になってしまいますから、ほとんど香りを感じません。香りを感じるには、鼻だけをグラスに近づける必要があります。それに対して、新しいグラスは口を付けて飲むときに、鼻もグラスの内側に入りますから、自然に味と香りを一緒に楽しめます。

また、香り自体、フルートグラスだとややツンとくる感じですが、新しいグラスは柔らかくふわっと入ってきます。

味も予想以上に違いました。フルートグラスではワインが一気にのどの奥に入ってくるせいか、酸味を強く感じるようでした。新しいグラスは、口全体にワインが広がるので、より複雑でデリケートな味わいが感じられます。

スパークリングワインにもよるかもしれませんが、高級なものは、Veritasのグラスの方が、より楽しめるとおもいます。

また、VeritasのグラスはVinumと比べて、ステムが細く、とてもエレガントで、またグラスも軽いです。機械でこれを作るのはすごい技術だと思います。それだけでも飲むときの気持ちが上がるように思います。