先日発表された、トランプ政権下における初の予算案ですが、USDA(農務省)関連の予算が2割も削減されるという内容で、ワイン業界にも大きな打撃となりそうです(Wine & Trump budget: Trouble for industry. Will Crush Report be defunded? | Wine Industry Insight)。

具体的に挙げられているものとしては、クラッシュ・レポートがなくなりそうです。

クラッシュレポートの記事の例
2012年のカリフォルニアのワイン用ブドウ収穫は、量・価格とも過去最高

クラッシュレポートは地域別に各品種の収穫量や取引価格などを集計したものであり、カリフォルニアワイン全体の動向を知るためには欠かせないデータです。生産量の統計を取るなんていうのは政府の仕事の基本だろうと思うのですが、このままだと作られなくなる可能性が高そうです。

このほかマーケティング的なコストも大分削減が見込まれており、Wine Instituteの予算もかなり影響が出そうです。

もしかすると、毎年春の「バイザグラス」キャンペーンがなくなるといったこともありえるかもしれません。

今回の予算案、発表された時点で既に死に体、なんて声も上がっているようですが、おそらく議会で紛糾するのは健康保険関連が中心でしょう。農業関係はそのままパスといったこともあり得なくないでしょう。

ワインファンとしても気になる状況になってきました。