先日、「ナパのホニッグ、1型糖尿病のためのチャリティ・イベントを開催」という記事を公開しましたが、その記事に書いたように、ホニッグ夫妻の10歳の娘ソフィーが1型糖尿病の患者です。この病気は本当に大変で、24時間血中の糖度を監視して一日数回インスリンを注射しないといけません。寝ているときでさえ気が休まらない病気です。

そこで、ホニッグ家ではこの病気のために特別に訓練された犬を家族の一員に加えることにしました(Service Dog Takes on Double Duty Protecting Her 10-Year-Old Best Friend and the Winery Where She Works)。同家では4匹目の犬となります。


ホニッグというのはドイツ語でハチミツであることから、この犬はハニーと名付けられました。60個の命令を理解し、血中糖度を監視する機械よりも15分も早く、糖度の変化に気付いてソフィアや家族に警告します。



それだけではなく、ハニーはワイナリーのためにも働くことが期待されています。それはコナカイガラムシの出すフェロモンを検知することです。コナカイガラムシはワイナリーにとっては非常に危険な昆虫ですが、見つけるのが困難で一度増えてしまうとなかなか駆除できません。早期に検知することで、被害が広がる前に対策できるようになります。これもハニーの特別に敏感な嗅覚によるものです。

ハニーはまだ訓練中とのことですが、早く活躍できるようになるといいですね。昨年訪問したときには、娘さんの病気のことなどは全く知らなかったので脳天気にバスケットやNFLの話などをしていたのですが、また訪れて話をしたいです(何の役に立つこともできませんが)。