古木の畑からのジンファンデルなどを得意とするベッドロックが、コントラコスタ郡にあるエヴァンジェロ(Evangelho)ヴィンヤードを購入しました(Bedrock Wine Co. takes over Contra Costa’s old-vine Evangelho Vineyard - San Francisco Chronicle)。

エヴァンジェロは130年の歴史を持つ畑でベッドロックは2011年からここのワインを作っています。砂地の土壌でフィロキセラに強く、自根で育っているという貴重な畑。

実はコントラコスタにはほかにも古い畑がいくつもあるのですが、サンフランシスコからのアクセスの良さなどから、近年は宅地にしてしまう例がかなり多いとか。エヴァンジェロも相続するものがおらず、このままだと畑がなくなってしまうということでベッドロックが購入したようです。

36エーカーある畑のうち、ベッドロックが購入したのは10エーカー分。残りはPG&E(ガスと電力の会社)
が所有してベッドロックにリースする形になるそうです。

畑の管理は従来の体制が継続するとのこと。

カリフォルニアワインあとりえには、ここのワインについてベッドロックのオーナーであるモーガン・ピーターソンの次のようなコメントが載っています。

「ph値が低くアルコールも穏やかな酒質。それはつまりジンファンデル固有の美点が余さず表わされるとも意味する。ジンの華やかさに、混植混醸のカリニャンからは赤いクランベリーがはじける感、ムールヴェードルからは薫り高さを得ている。明るく華やかな味わいには一体感があり、ピノノワールのそれにも似たフィネスが存在する。様々な食事と合わせる事の出来るZINを選ぶならこの一本。」