カナダ産ワインの専門店「ヘブンリー・バインズ」の試飲会に参加してきました。場所は恵比寿のガーデンプレイスの近くです。

カナダのワインの知識はほとんどなかったのですが、カリフォルニアとはまた違っていて面白かったです。

カナダのワイン産地は大きく分けると東と西があります。西はブリティッシュコロンビア州。米国ワシントン州の北になります。主要な産地であるオカナガン・ヴァレーはやや内陸に入っているので、ワシントン州のワイン産地との共通点が多くあります。比較的温暖で、夏場は非常に長い日照時間が得られるため、ボルドー系品種もかなり作られています。

東はオンタリオ州のナイアガラなどが代表的な産地。五大湖の周辺で、夏場の気温は意外と高くなります。白ではシャルドネなど、赤ではピノ・ノワールやカベルネ・フランなどが作られています。

全般的に言えばやはりカリフォルニアのような強い日照はないためか、果実味は比較的低め。その分デリケートな味わいのワインが多いように感じました。

試飲したワインは13種。

カナダワインカナダワインカナダワイン


(1)サーティーンスストリート キュヴェ13 ロゼ スパークリングNV(4000円)
ドライなロゼ・スパークリング。トーストの風味。おいしい

(2)ブルーマウンテン・ヴィンヤーズ ブリュット ゴールドラベルNV(3800円)
これもかなりおいしい。スパークリングワインのレベルはかなり高く感じました

(3)ブルーマウンテン・ヴィンヤーズ ピノ・グリ2015(3600円)
オレンジの風味。酸味はおだやかで飲みやすい

(4)ケンテワイナリー&ヴィンヤーズ ヴォヤジュール シャルドネ2013(3120円)
柑橘系の味わい。個人的にはもう少しリッチな味が好き

(5)バロウイング アウル エステート カリオペ ヴィオニエ2016(3000円)
スミレの花の香り、白桃の風味。ヴィオニエはカリフォルニアよりもワシントンやカナダの方がいいかもしれません。

(6)フラット ロック セラーズ ツイステッド2015(2700円)
リースリング、ゲヴェルツトラミネール、シャルドネのブレンド。酸味と甘みのバランスがよく、後味にちょっとアクセントがある。おいしい。

(7)クロッソン チェース ヴィンヤーズ KJワトソン ピノ・ノワール2014(4100円)
ロゼのような色合いのピノ・ノワール。果実味は少なく杉やきのこなどノンフルーツの風味が目立つ。熟成してどう変わるのか興味深いが、いわゆるカリピノとは真逆のピノ・ノワール。

(8)ノーマンハーディワイナリー ガメイ2014(4300円)
ガメイ100%のワイン。イチゴの風味などが心地よい。アルコール度数は10.5%とびっくりするような低さ。ガメイというと、ボージョレのイメージしかないが、これはおいしい。

(9)トーズワイナリー グロワーズブレンド ピノ・ノワール2011(4600円)
これも色は薄めのピノ・ノワール。ラズベリーの風味。

(10)フォックストロット ヴィンヤーズ ワルツ ピノ・ノワール2013(8000円)
オレンジやベリー、スパイスの風味。ピノ・ノワールの中では個人的にはこれが一番好きだった(値段も高いですが)。

(11)ローズウッド エステート ワイナリー ロング ロウズレッド2015(2400円)
ボルドー品種とガメイのブレンド。イチゴの風味。

(12)ポンドビュー エステート ワイナリー ロット74 カベルネメルロー2015(2500円)
非常にお買い得感があるブレンド。果実味プラススパイスの風味でおいしい。

(13)バロウイング アウル エステート ワイナリー カベルネ・フラン2014(5200円)
シルキーなテクスチャに、杉やベリー、スパイスの風味。かなりレベル高いカベルネ・フラン。アルコール度数は14.7%とカナダワインとしてはびっくりするほど高いが、熱っぽさは全くなく飲みやすい。

カナダワインに興味がある方は、お店に行ってみるといいと思います。おすすめです。