通常は偶数月末に発行されるWine Advocateですが、オンラインへの移行が進んだ最近は奇数月にも中間号(通巻の番号は振られていないので号外扱い)を出しています。9月には、セントラル・コーストから900あまりのワインのレビューが掲載されました。

17年6月にジェブ・ダナックがやめたあと、セントラル・コーストのレポートは編集長のリサ・ペロッティ・ブラウンが引き継ぐことになっていましたが、当初は10月と12月に掲載することになっていました。それを早めて9月と10月の掲載にしたようです。今回はパソ・ロブレス(215本)、サンタ・リタ・ヒルズ(151本)などが中心になっています。

参考:
Wine Advocateのジェブ・ダナック、個人メディアを立ち上げへ
Wine Advocateに新レビュアー、Wine Enthusiastから移籍

レイティング上位のワインを見ると、シネ・クア・ノン(Sine Qua Non)のシラー、グルナッシュ計5本(2013年のシラー「Le Supplement」、2013年のグルナッシュ「Jusqu' a l'os」、2014年のシラー「Piranha Waterdance」、2014年のグルナッシュ「Shakti」、2015年のシラー「Trouver L’Arene」)に満点が付くなど、ロバート・パーカー時代のセントラル・コーストのレポートと同様、シラー系に高い評価のものが目立ちました。

このほか、目立ったものだと、ポール・ラトーではシラー「イル・パドリーノ」2015が97、シャルドネ「イースト・オブ・エデン」2015が96+、ピノ・ノワール「ランスロット」と「ソロモン・ヒルズ」2015が95など高得点が続出。オー・ボン・クリマのイザベル2014が92+、シャルドネ「ニュイ・ブランシュ」2014が92。ロアーのピノ・ノワール「ロゼラズ」2015が93。サムサラのピノ・ノワール「カルガサキ」2014などが94+。ヒルト(Hilt)のピノ・ノワール「ヴァンガード」2015が94。ブリュワー・クリフトンのピノ・ノワール「ハプグッド」2015が95+、ピノ・ノワール「459」とシャルドネ「3D」の2015が95。ダイアトムのシャルドネ「サントス・ロード」2015が94、などなど。