ソノマのグリーン・ヴァレーにあるロン・ルビン・ワイナリー(Ron Rubin)。今まで聞いたことのなかったワイナリーですが、ワインと関係ないところで非常にユニークな取組をしています(Ron Rubin Winery Trained for "Saving Lives" Program expands to include all of the North Coast)。
Ron Rubin
2017年の秋から、ソノマのワイナリーを対象にAED(自動体外式除細動器)を無料で配布していたのですが、その対象をナパ、ソラノ、レイク、マリン、メンドシーノの各郡にまで拡張したのです。

参加するワイナリーは、従業員のトレーニング代として、赤十字に一人あたり60ドルを払う必要がありますが、コストはそれだけ。1台1700ドルというAEDのコストはすべてロン・ルビン・ワイナリーが負担します。

これまでのところ89のワイナリーが、これでAEDを入れました。

オーナーのロン・ルビンさんは2009年に心室頻拍で病院にかつぎこまれ、九死に一生を得ました。それでAEDの必要性に思い至り、今回のプログラムを始めたのだそうです。

ちなみに、心室頻拍の際に救急を呼んだ息子のトッドは「The Republic of Tea」というお茶の会社の社長をやっているそうです。

ともかく、この奇特なプログラムがいろいろな人の役に立つことを祈ります。