ソノマ全体のワイナリー団体である「ソノマ・カウンティ・ヴィントナーズ」が5月25日に、日本で初の試飲会を開催。これに合わせて来日した同団体のジェスリン・ジャクソン海外プログラム担当ディレクターに話を聞きました。
ジェスリン・ジャクソン国際プログラム担当ディレクター
――ご自身の経歴を教えてください。

ジェスリン:米国の南東部の出身です。南東部というとビールばかり飲んでいるイメージがあると思います。でも案外ワインも飲むんですよ。やっぱり人気があるのはビッグな赤ワインですが。

私はレストラン業界で働いていて、それでワインに興味を持ち、ソノマなどのワイナリーにも訪れるようになりました。それで6年前にカリフォルニアに越してきて本格的にワイン業界に入り、3年前からソノマ・カウンティ・ヴィントナーズの仕事をしています。

――ソノマの魅力を簡単に言うと。

一口で言えば「多様性」です。作られているブドウ品種は60種に上ります。気候は暖かいところから寒いところまであります。例えばペタルマの町から10分ドライブしたら、それだけで気温が5℃も変わるんですよ。

――隣のナパと比べると、ソノマ全体を発信するマーケティング的な力が弱く感じますが。

それで、今回の試飲会を開催しました。これが大きな第一歩になると思っています。ソノマには小さなワイナリーが多く、輸出について何をしたらいいか、どういうワインが売れるのか、価格はいくらくらいか、など分かっていないところも多々あります。まずはさまざまなマーケットに出かけていくことが必要ですし、今回のような試飲会も毎年開催したいと思います。

輸出に熱心なワイナリーは70程度あり、今回は20のワイナリーから来日しています。このあと香港で行われるVinexpoでは一緒に行くワイナリーは9社ですから、今回はその倍以上です。力を入れていることがおわかりいただけるのではないかと思います。

――ナパ・ヴァレー・ヴィントナーズは毎年「バイ・ザ・グラス」のような飲食店を巻き込んだプロモーションもしています。

今回、スタンプラリーを開催するのをまずはきっかけにしたいと考えています。(「ソノマのワインが当たる! スタンプラリーが6月10日まで開催」参照)

――昨年秋の火事の影響はどうでしょうか。

2017年は9月に熱波がやってきて、収穫は全般に早まりました。火事の前に9割は収穫が終わっていました。品種によって収穫時期に、違いはありますが、収穫が終わった分については火事の影響は受けなかったと考えています。

――ナパと比べるとソノマは広く、旅行者にとってもどこに行ったらいいのかわかりにくく思います。おすすめはありますか。

ソノマ市のあたりには、今回来日したワイナリーの中でブエナ・ビスタや、スリー・スティックスなどがあります。そこでいくつかのワイナリーを回ったら、今度は別の町に行くのがおすすめです。例えばヒールズバーグにはソノマから50分のドライブで付きます。2、3の町を回るのがいいと思います。

――ありがとうございました。