オレゴンの銘醸畑といえば、一昔前だとシェア(Shea)の名前が一番に挙がったのではないかと思いますが、おそらく今一番注目されているのはセブン・スプリングスではないでしょうか。イヴニング・ランド(Evening Land)の自社畑であるこの畑は近年、オレゴンの最高評価ワインをほぼ独り占めしているような状況。これに呼応して、AVAであるエオラ・アミティ・ヒルズ(Eola Amity Hills)への注目も上がっています。

今年春には、イヴニング・ランドのワインメーカーであるサッシ・ムーアマンによるセミナーを受講し、じっくりと試飲することで個人的にもその品質の高さには、かなり驚いたのでした。

オレゴンの雄イヴニングランドから学ぶオレゴンワイン(前編)
イヴニングランドはシャルドネもすごいんです(後編)

特にすごかったのはシャルドネの品質の高さ。「スタンダード版でもカリフォルニアの1万円クラスに負けないレベル」と、そのときに書いています。カリフォルニアではもっぱらピノ・ノワールやシラーなど赤ワインを中心に作っていたサッシ・ムーアマンも、今後のセブン・スプリングスの植え替えはシャルドネ中心にしたいというほど、その品質には感銘を受けている様子でした。

特に2015年のサマム(Summum)シャルドネは群を抜いたおいしさ。個人的には98~100点上げたいレベルでした。ワイン・スペクテーターでも95点と同ヴィンテージのオレゴン・シャルドネでトップの評価を受けています。

前置きが長くなりましたが、柳屋には2014年のスタンダードのシャルドネと2015年のサマム・シャルドネが入荷しています。スタンダード版の5000円という価格は品質から見ればかなりのバーゲン価格。サマムの1万2900円という価格もかなり安いです(ちなみにワイナリー価格は100ドル)。

シャルドネ好きだけどオレゴンはあんまり…という人もぜひこれは飲んでみてほしいです。