元パッツ&ホール、ドナルド・パッツの新プロジェクトお披露目
先日、「ドナルド・パッツ氏再始動、9月23日にカリフォルニア、東京、石垣島でお披露目」という記事でお知らせしたお披露目会に参加してきました。元パッツ&ホールのドナルド・パッツ氏による新しいプロジェクトです。
新たにドナルド・パッツ・ワイン・グループとしてマリタナ(Maritana)、シークレット・ドア(Secret Door)、ターミニム(Terminim)の3つのワイナリーをはじめたのですが、今回はマリタナのワインが中心でした。
お披露目会の場所は西馬込のイル・ド・コリンヌ。「なぜ西馬込?」と思う人もいるかもしれませんが、店主でワイン通訳などとして活躍している山本香奈さんが、ドナルド・パッツ氏と旧友という関係です(そういえば8年前にもドナルド・パッツ氏を招いたワイン会がありました「Patz & Hallのワイン会,行ってきました」)。
ワインの説明をする香奈さん。
お披露目ワインを抜栓しています。
注ぎます。
シャルドネです。
まず開けたのはマリタナのシャルドネ、ロシアン・リバー・ヴァレー2017です。一番スタンダードなシャルドネです。
バニラやヘーゼルナッツの香りが豊かです。酸は中程度。オレンジやレモンの風味。トロピカルフルーツというほどまったりした味わいではなく引き締まるところはひきしまった感じ。アフターに爽やかさを感じます。
パッツ&ホールのシャルドネはMLに入っていたので相当飲みましたが、高級感と親しみやすさを備えていたのが魅力の一つでした。パッツ&ホールでは主にマーケティングを担当していたドナルド・パッツ氏ですが、今回のワイナリーでは醸造も担当。そういう意味ではパッツ&ホールを引き継いでいるというわけでもないのですが、その親しみやすさはパッツ&ホールを思い出させるものでした。
最近はソノマの中でも冷涼なソノマ・コーストに目が向きがちですが、ドナルド・パッツ氏はロシアン・リバー・ヴァレーにこだわるとのこと。特にゴールドリッジの土壌の畑を選んで契約しているそうです。ゴールドリッジは非常に水はけがよく、根が地中深く伸びやすいそうです。
次のワインはシャルドネでも単一ブロックのもの。ダットンランチのショップブロック1967です。ダットンランチはロシアン・リバー・ヴァレーでも有名な畑ですが、単一畑とは呼べないほど広い畑を持っています。ドナルド・パッツ氏は今回、ダットンランチの中でも最も古い1967年に植樹されたブロックからブドウを得られたとのこと。
かなりわかりにくいラベルなのですが、上部に「Shop Block 1967」と書いてあります。
味わいは、ロシアン・リバー・ヴァレーのものほど樽は感じず、ミネラル感と柑橘を強く感じました。さわやかで上品な味わい。ロシアン・リバー・ヴァレーのものは基本的には若いうちに飲むワインだと思いますが、こちらは5年くらい寝かせた方がおいしいかも。だんだん複雑さが出てくるワインのような気がします(2019年春にリリース予定だそうです)。
次はもう一つのワイナリー「ターミニム」のワインです。こちらはドナルド・パッツ氏と北ローヌ出身のフランソワ・ヴィラード氏がコラボして作ったブランドでローヌ系品種にこだわるとのこと。今回はアルダー・スプリングスのマルサンヌとルーサンヌのブレンドです。アルダー・スプリングスもダットンランチと同様、古くからパッツ&ホールで使っている銘醸畑です。
味わいは酸がやわらかく、まったりとして優しい味。後口を軽い苦味がひきしめます。シャルドネの酸が苦手な人にお薦めです。
最後のワインはマリタナに戻ってピノ・ノワール。シャルドネはネックのところの色が黄色ですが、こちらはブルー。
イチゴの香り。味わいもイチゴを中心にした赤系の果実を強く感じます。優しく親しみやすい味。これも2019年春にリリース予定のワイン。30%以上除梗なしのブドウも使っているということですが、ホールクラスターによるエグミのような味わいは全く感じなかったです。
食事は軽食でしたが、パンもトマトもブドウも、生ハムもどれも美味しく堪能しました。
広島産の牡蠣は当初予定していたものが入荷せず(今年のさまざまな災害などで引く手あまただそうです)、代わりに赤ちゃんの岩牡蠣でした。こちらも貴重。
小粒ながら濃厚な味わいでした。久しぶりの生牡蠣おいしかったです。
ドナルド・パッツ氏のワイン。まだ日本での輸入元などは決まっていないそうです。これからインポーターを探すとのことなので、興味を持たれた方はぜひご連絡ください。
新たにドナルド・パッツ・ワイン・グループとしてマリタナ(Maritana)、シークレット・ドア(Secret Door)、ターミニム(Terminim)の3つのワイナリーをはじめたのですが、今回はマリタナのワインが中心でした。
お披露目会の場所は西馬込のイル・ド・コリンヌ。「なぜ西馬込?」と思う人もいるかもしれませんが、店主でワイン通訳などとして活躍している山本香奈さんが、ドナルド・パッツ氏と旧友という関係です(そういえば8年前にもドナルド・パッツ氏を招いたワイン会がありました「Patz & Hallのワイン会,行ってきました」)。
ワインの説明をする香奈さん。
お披露目ワインを抜栓しています。
注ぎます。
シャルドネです。
まず開けたのはマリタナのシャルドネ、ロシアン・リバー・ヴァレー2017です。一番スタンダードなシャルドネです。
バニラやヘーゼルナッツの香りが豊かです。酸は中程度。オレンジやレモンの風味。トロピカルフルーツというほどまったりした味わいではなく引き締まるところはひきしまった感じ。アフターに爽やかさを感じます。
パッツ&ホールのシャルドネはMLに入っていたので相当飲みましたが、高級感と親しみやすさを備えていたのが魅力の一つでした。パッツ&ホールでは主にマーケティングを担当していたドナルド・パッツ氏ですが、今回のワイナリーでは醸造も担当。そういう意味ではパッツ&ホールを引き継いでいるというわけでもないのですが、その親しみやすさはパッツ&ホールを思い出させるものでした。
最近はソノマの中でも冷涼なソノマ・コーストに目が向きがちですが、ドナルド・パッツ氏はロシアン・リバー・ヴァレーにこだわるとのこと。特にゴールドリッジの土壌の畑を選んで契約しているそうです。ゴールドリッジは非常に水はけがよく、根が地中深く伸びやすいそうです。
次のワインはシャルドネでも単一ブロックのもの。ダットンランチのショップブロック1967です。ダットンランチはロシアン・リバー・ヴァレーでも有名な畑ですが、単一畑とは呼べないほど広い畑を持っています。ドナルド・パッツ氏は今回、ダットンランチの中でも最も古い1967年に植樹されたブロックからブドウを得られたとのこと。
かなりわかりにくいラベルなのですが、上部に「Shop Block 1967」と書いてあります。
味わいは、ロシアン・リバー・ヴァレーのものほど樽は感じず、ミネラル感と柑橘を強く感じました。さわやかで上品な味わい。ロシアン・リバー・ヴァレーのものは基本的には若いうちに飲むワインだと思いますが、こちらは5年くらい寝かせた方がおいしいかも。だんだん複雑さが出てくるワインのような気がします(2019年春にリリース予定だそうです)。
次はもう一つのワイナリー「ターミニム」のワインです。こちらはドナルド・パッツ氏と北ローヌ出身のフランソワ・ヴィラード氏がコラボして作ったブランドでローヌ系品種にこだわるとのこと。今回はアルダー・スプリングスのマルサンヌとルーサンヌのブレンドです。アルダー・スプリングスもダットンランチと同様、古くからパッツ&ホールで使っている銘醸畑です。
味わいは酸がやわらかく、まったりとして優しい味。後口を軽い苦味がひきしめます。シャルドネの酸が苦手な人にお薦めです。
最後のワインはマリタナに戻ってピノ・ノワール。シャルドネはネックのところの色が黄色ですが、こちらはブルー。
イチゴの香り。味わいもイチゴを中心にした赤系の果実を強く感じます。優しく親しみやすい味。これも2019年春にリリース予定のワイン。30%以上除梗なしのブドウも使っているということですが、ホールクラスターによるエグミのような味わいは全く感じなかったです。
食事は軽食でしたが、パンもトマトもブドウも、生ハムもどれも美味しく堪能しました。
広島産の牡蠣は当初予定していたものが入荷せず(今年のさまざまな災害などで引く手あまただそうです)、代わりに赤ちゃんの岩牡蠣でした。こちらも貴重。
小粒ながら濃厚な味わいでした。久しぶりの生牡蠣おいしかったです。
ドナルド・パッツ氏のワイン。まだ日本での輸入元などは決まっていないそうです。これからインポーターを探すとのことなので、興味を持たれた方はぜひご連絡ください。