ヴィナスのジョシュ・レイノルズがパソ・ロブレスの2015年と2016年のヴィンテージレポートを公開しています(Paso Robles 2016 & 2015: New Releases (Sep 2018) | Vinous - Explore All Things Wine)。ただし、無料で閲覧できる部分には個々のワイナリーの評価は含まれていません。

旱魃の最中だった両ヴィンテージですが、結論から言うと、品質は良好です。2015年の方がやや抑制された味わいとのことですが、あくまでも相対的な話であって、濃厚な果実味を主体とした味わいは変わらないとのこと。さらに近年は、栽培技術の進歩によって、果実味が強すぎたり、酸味を失ったりすることもほとんどなくなってきたそうです。その分、畑の作業は大変で、他の地域と比べてもいつも畑に大勢の人がいて働いているとか。

また、この地域のワインとしては、赤ではシラー、グルナッシュ、カベルネ・ソーヴィニヨン、ジンファンデルが主流ですが、近年はほとんど聞いたことがないような品種を作る生産者も増えているとのこと。ちなみにプチシラーもファッショナブルではないのに、いいものが増えているそうです。個人的に密かに注目している品種なのでちょっと嬉しい。

白は赤に比べるとまだいろいろな面で遅れているようですが、品種の多様化は同じように進んでいるようです。

日本に入ってきているワインはあまり多くはないですが、いずれもコストパフォーマンスは優れたワインが多いと感じています。特にローヌ系品種にはいいものが多いので、ぜひ多くの人に飲んでみてもらいたいと思います。

ハロウィン向けにこんなのはどうでしょう。味もいいですよ。


定番の安心できる生産者です。