ナパ市のダウンタウンにテイスティングルームを持つワイナリーが増えています(Wine Country comes to downtown Napa | Local News | napavalleyregister.com)。

ナパの入り口にあるナパ市はホテルやレストラン、ショッピングセンター、公的施設など、街としての役目は多いものの、そこでワインを作るワイナリーはないため、ワイン観光的には通過点と思われてきました。

これまでも、ワイナリー設備を持たないワイナリーや、テイスティングルームの場所や認可が取れないワイナリーがダウンタウンに開く例はありましたが、最近は他にワイナリーを持ちつつダウンタウンにテイスティングルームを開いたり、ナパ以外のワイナリーが開くケースもあります。

最近オープンした例としては、ラザフォードを本拠地とするアルファオメガ、マウント・ヴィーダーの老舗マヤカマス、セントヘレナのホールの別ブランドのウォルトなどがあります。ウォルトの場合、ワイナリーはソノマのセバストポールで、ソノマのダウンタウンにもテイスティングルームがあり、今回はナパにも開きました。

ナパの観光客は依然として増加傾向にあり、ナパ市にしかこないような観光客も無視できない数になっているとのこと。それが、テイスティングルームを開く主な理由のようです。

近年は米国でも若い層など、車を持たない人が増えており、公共交通機関で移動する例が急増しています。ナパ市だけでワイナリー観光もできると、そういうビジターへの対策にもなるのかもと思います。