日本で3000円前後で買えるカリフォルニアのピノで,一番お勧めできるのがSiduriのSonoma County。ややシンプルな気はしますが,失敗のない味だと思います。米国でも20ドル以下のピノではおそらく一番高く評価されているでしょう(米国だと15ドル台
で買えるところもあるので,日本ももうちょっと安いともっとうれしいのですが)。2006年はオーナーのAdam Leeが「1歩か2歩ステップアップした」と自賛するもの。2006年のピノはBrian Loringなどが過去最高といっており,こういう年ほど低価格帯のものまでおいしいのは世の常ですから,期待していいと思います。

ブレンドされるブドウの畑は2005年の7個所から5個所へ。Amber Ridgeが入ったのが注目でしょうか。

というわけで,お勧めできるワインなのは確かなのですが,ショップの紹介で誤解なのか誇大宣伝があるあったのが気になるところ。

このワイン,パーカーの掲示板で91+という点が付いています。ただ,これはあくまでパーカーの掲示板に書き込みをした人が付けたというだけで(それだけなら僕でもできます),パーカー自身が書いたわけではありません。

ちなみに元スレッドはこここちらでも別の人が90点を付けています。

柳屋とVin du 268ではこれをパーカー自身のコメントとして扱ってしまっていま。おそらくSiduriのWebサイトに「here is a description of the wine by one of the lucky few who has tasted it and posted it on Robert Parker’s Wine Bulletin board」と書いてあったのを誤解したのでしょうけど,ちょっといただけないです。というわけでパーカー云々は気にしないでほしいのですが,それはさておき,お勧めできるワインなのは確かだと思います。



追記:柳屋さん,Vin du 268さん,どちらも「誤解」の部分修正いただいたので,タイトルと文章を一部変更しました。