ピノ・ノワールを得意とするインポーターilovecalwineの試飲会に行ってきました。ここは取扱いワインの種類は40本弱と厳選しており、試飲会にはさらにそこから9本だけが出ていました。ですので、どれが美味しかった、というよりもそれぞれのワインの感想を書いていきます。

1.ルリ(Luli)ソーヴィニヨン・ブラン2017(4200円)
 サンタ・ルシア・ハイランズの雄ピゾーニ(Pisoni)が醸造を担当するワイン。ブドウは外部からの調達で、このソーヴィニヨン・ブランはアロヨ・セコのブドウを使っています。クリスプな味わいです。おいしい

2.ルーシー(Lucy)ロゼ2018(4000円)
 ピゾーニが作るピゾーニ・ヴィンヤード以外のワインがルシア(Lucia)で、そのロゼ版がルーシーです。ピノ・ノワールのロゼできれいな作りです。ピゾーニのイメージとはだいぶ違うエレガントさが魅力です。

3.ロスト・アンド・ファウンド 「ナインズ」シャルドネ2017(6800円)
 マスターソムリエのジェフ・クルースがプロデュースするワイン。酸がきれいでバランスがいいワイン。

4.ロスト・アンド・ファウンド RRVピノ・ノワール(9000円)
 とてもエレガント、シャルドネと同様、バランスと酸のきれいさがとてもハイレベル。きれい系のピノ・ノワール好きな人ははまると思います。


後半は、エド・カーツマンが作るワインが続きます。自身のプライベートブランドであるサンドラーからはピノ・ノワールとシャルドネ2種。そしてカベルネ・ソーヴィニヨンでした。
5.キーファー・ランチ ピノ・ノワール2015(7000円)
 エド・カーツマンの作るワインは親しみやすさが最大の魅力だと思います。人をひれ伏させるようなワインではなく、飲んでいて思わず笑みがこぼれるようなワイン。香りや果実味、バランスがとてもよく、これがきらいな人はいないだろうなと思います。このピノ・ノワールはその代表格。7000円はバーゲン価格だと思います。
6.ハインツ・ランチ シャルドネ2016(7000円)
 近年評価がうなぎのぼりのチャールズ・ハインツの畑のブドウを使ったシャルドネ。これは高級感もあり、おいしいです。
7.サンタ・ルシア・ハイランズ シャルドネ2016(5200円)
 コスト・パフォーマンスの高いシャルドネ。
8.ラザーレ・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニヨン2016(8800円)
 ナパのオーク・ノールAVAにある畑のブドウを使っています。オーク・ノールはナパではカーネロスに近い比較的涼しいところであり、濃厚さではなくバランスの良さが光るカベルネ・ソーヴィニヨンとなっています。

最後はエド・カーツマンがゲーリー・フランシオーニ、ハワード・グラハムと共同で営むオーガスト・ウエストのピノ・ノワール。個人的にも設立当初メーリング・リストで買っていたワイナリーであり懐かしく試飲しました。
9.オーガスト・ウエスト サンタ・ルシア・ハイランズ ピノ・ノワール2016(6000円)
 サンドラーのピノ・ノワールと比べるとやや濃厚で、果実の強さを感じさせるピノ・ノワールです。

改めてエド・カーツマンの作るワインは魅力的だと思いました。特にサンドラーは価格的にもかなりお買い得だと思います。