ワインライフ株式会社の試飲会に参加しました。ここは「シャトー・イガイタカハ」として、グレッグ・ブリュワーやポール・ラトーなどカリフォルニアの著名なワインメーカーの協力によって作るワインのほか、グレッグ・ブリュワーの作るダイアトムおよびブリュワー・クリフトンのワインを輸入販売しています。今回はグレッグ・ブリュワーの来日に伴う試飲会で、セミナーも開かれましたが時間の都合でセミナーは参加できず、試飲会のみでした。


最初はダイアトムのワインです。ダイアトムはグレッグ・ブリュワーが樽を使わないシャルドネを作りたいということで始めたブランドです。ワインライフの杉本さんが2006年にグレッグに頼んで作ってもらった「Samurai Beauty」というシャルドネにロバート・パーカーが95点を付けたのが、その後「侍」などの漢字ラベルのワインに発展し(当時は「神の雫」に取り上げられたことも)、さらにシャトー・イガイタカハの漢字ラベルのワインに移行したという、ある意味シャトー・イガイタカハの礎になったワインの一つでもあります。
今回試飲したのはシャルドネ サンタマリア キャサリン・ヴィンヤード2017(7000円)。樽を使っていないワインとしては驚くほどのパワフルさ。香りも素晴らしく濃厚かつピュアな味わい。ブドウ自体のポテンシャルの高さを感じます。


次はシャトー・イガイタカハの花偲(はなしのぶ)シャルドネ2014(6000円)。これも樽を使っていないシャルドネですが、熟成によるものかやわらかく、とても旨味を感じます。和食の出汁にも共通するようなコクのあるワイン。


シャトー・イガイタカハのフラッグシップのシャルドネ「侍(さむらい)」(8000円)。今回は2014からニュー・リリースの2017まで4ヴィンテージを試飲しました。ミネラルを強く感じる2014年、酸がきれいな2015年、濃厚ながらまろやかな2016年、蜜のような華やかさと甘さを感じる2017年。どれもレベル高いですが、2017年のとろけるような味わいは特に女性に受けそうな気がします。


ワイン・スペクテーターで年間8位に選ばれたこともあるブリュワー・クリフトンのピノ・ノワール サンタ・リタ・ヒルズ2015(8000円)。やわらかさと豊かな果実味が魅力的です。


JALのファーストクラスのワインとしても採用されているシャトー・イガイタカハのフラッグシップのピノ・ノワール「園(その)」(1万円)。今回は2016年とニュー・リリースの2017年を試飲しましたが、どちらも素晴らしいワイン。果実味と複雑さ、酸のバランスが際立っています。今飲むのなら2016年の方がやわらかく、美味しいと思いますが、ワイン自体のレベルは両ヴィンテージ甲乙つけがたいところです。サンタバーバラのみならず、カリフォルニアのトップクラスのピノ・ノワールの一つと言っていいと思います。


シャトー・イガイタカハの「家紋」シリーズ(グレッグ以外のワインメーカーによるワイン)の「エレガント・ハート」ソーヴィニヨン・ブラン2016(4000円)。香りの良さで知られるソーヴィニヨン・ムスクを着かており果実味豊かでてても美味しいソーヴィニヨン・ブラン。ある意味今回一番驚いたワインの一つです。


シャトー・イガイタカハ「タイガー・ジョー」シラー2015年(5000円)。ユニークな名前の多いここのワインですが、基本的には家族の名前の漢字を英語で表しています。こちらは杉本さんの次女のご主人の名前から。
このシラーはカリフォルニアのシラーとしては珍しいほど酸が豊かで旨味もあるワイン。シラーでこういう表現の仕方があるのだなと感心しました。多分99%の人が思うカリフォルニアのシラーとは全然違う美味しさのワイン。


シャトー・イガイタカハ「ドラゴン・ビューティ」カベルネ・ソーヴィニョン2016(1万5000円)。果実のふくよかさとストラクチャのあるワイン。


グレッグにも再会できてよかったです。

シャトー・イガイタカハ、飲んだことない人は、ぜひ園と侍は試してみてほしいです。特にキスラーのAVAものに大枚はたくなら、こちらの方がレベルも上だと思います。