世界最大のマリファナ農園がサンタ・バーバラのサンタ・リタ・ヒルズに作られようとしています。147エーカー(約60ヘクタール)の広さで東京ドーム13個分ほどの広さに、温室が立ち並ぶ予定です(How Santa Barbara County opened its doors to the world)。そこから2マイル離れたところでは83エーカーの農園が既に作られています。

カリフォルニアでマリファナの娯楽利用で解禁され、許可を取ってマリファナを育てる農家は増加しています。ただ、多くの郡では栽培場所や広さなどをかなり限定しているのに対し、サンタ・バーバラは広さに制限を付けない方向に舵を切りました。そこで高級ワイン産地として知られるサンタ・リタ・ヒルズにさえもマリファナ農園が作られるようになってきたわけです。

ただ、マリファナには独特の匂いがあり、ワイナリーのテイスティング・ルームなどでもその匂いがかがれてしまう、といった弊害も出ています。温室に匂いをコントロールする装置を付けるよう指導はしていますが、それでも影響ゼロにするのは難しそうです。

また、ブドウ畑の近くにマリファナ農園ができた場合、農薬の散布が難しくなるといった問題もあります。マリファナから農薬が検知されると、それは販売できないからです。

マリファナ農園の多くが、もっと田舎に作られている中で、ワイン産地でもあるサンタ・バーバラが打った賭け、どのようになるのでしょうか。ワインファンとしても気になるところです。