8月15日に新橋のワイン蔵tokyoにて、カリフォルニアワインの玄関口20周年記念パーティを開きました。おかげさまで満員御礼、補助椅子まで使っての会となりました。開催にあたってはワイン蔵の中川正光さん、アステリア社長の平野洋一郎さんに大変お世話になりました。ありがとうございました。

乾杯のスパークリングはシュラムスバーグのブラン・ド・ブラン(写真撮り忘れました)。安定の美味しさ。サイトを始めた20年前はラベルに「California Champagne」と入っていましたが、今は「Methode Traditionelle」に変わっています。そんなエピソードから会を始めました。

モンテリーナのシャルドネは「パリスの審判」の関連ワインということで出してもらいました。といっても実はパリスの審判で1位になったワインのソースは大部分がソノマ産だったのですが(笑)。

ピノはコスタ・ブラウン。2000年代のピノ・ブームの立役者といっても過言ではないでしょう。ここも年とともに少しずつスタイルは変わっていて、以前のような濃い甘い感じはなくなっています。参加者の人気もかなり高かったようです。

ベッドロックのオールド・ヴァインは一番応援しているワインとして出させてもらいました。この品質で5000円切るのは素晴らしいし、何よりも古木の畑を守りたいというモーガン・ピーターソンの姿勢を応援したいと思っています。ジンファンデルの原産地はクロアチアであることが判明していますが、これは紛れもないアメリカにしかないワインだと思います。

次は話題のYoshikiのワイン。飲みやすさは抜群です。話題性ということで選ばせていただきました。

このあとはクイズタイム。4択10問で最高は6問正解でした。

さて、最後は20年前の1999年のワインを3つ。インシグニアは私の在庫から。他の2本はワイン蔵さんのワインから平野さんがスポンサーになっていただきました。

インシグニアは安定の味わい。インシグニアは面白いワインで、毎年畑の構成などかなりドラスチックに変わりますが味わいは常に一定以上を保っているのがユニークです。

レイルのジョン・ダニエル・キュベは、ナパで最初のプレミアムなワイナリーだった旧イングルヌックの元オーナー「ジョン・ダニエル・ジュニア」の娘のロビン・レイルが作ったワイナリーのフラッグシップ。ワインメーカーは今をときめくフィリップ・メルカ。メルカにとってもナパでの最初の顧客がレイルであり、彼の初期の作品でもあります。ジョン・ダニエル・キュベはメルローが3割くらい入っており、柔らかい味わいが特徴。20年経ってもその良さは残っています。

3つ目のキャスリン・ホール・カベルネ・ソーヴィニヨンはホール・ワイナリーが最初にリリースしたワイン。これは相当レアだと思います。他の2本がブレンド系ワインなのに対し、これはカベルネ・ソーヴィニヨンらしさが全開になったワイン。

どれも個性的でよかったです。


もう1本、おまけで出したのがキスラーのシャルドネ・ヴァイン・ヒル1997。紹興酒化しているのを覚悟して持ってきたのですが、まだ全然きれいな味わいでした。コルクがかなりきつく入っていて開けるのが大変そうだったのですが、それで酸化していなかったのかもしれません。美味しく飲めてよかった。

20年間よく続けてきた、というよりも気がついたら20年という感じですが、肩肘張らずに淡々と続けているのがよかったのかもしれません。「継続は力なり」という言葉もいただいてありがたい限り。

古くからの知り合いからアカデミー・デュ・ヴァンの生徒さん、初めてお会いするかたなどと、非常に楽しい時間を過ごさせていただきました。

サイトのデザイン変更など、なかなか手が回っていないところも多いのですが、これからもコンテンツを積み重ねていきたいと思いますので引き続きご愛顧いただけたら嬉しいです。