日米の貿易協定が結ばれ、TPPなどに対して遅れを取っていたワインの関税も将来ゼロになることが決まりました(Wine Institute Welcomes the U.S. — Japan Trade Agreement - The Wine Institute)。

現在、ワインの税金は次のようになっています。
15%又は125円/Lのうちいずれか低い税率。ただしその税率が67円/Lを下回る場合は67円/L(750ml換算で51~93円)
簡易税率は70円/L
酒税は80円/L
税率15%と言われていますが、上限があるため実際には750ミリリットルのボトルに換算すれば100円にもなりません。したがって高額ワインにおける影響はあまりありませんが、1000円以下の安いワインにおいては大きな違いになります。

実際、カリフォルニアワインで最も多く日本に輸入されていたのは箱入りで売られているフランジアでしたが、昨年米産から別の国のワインに変わっています。そのため、昨年は日本へのワインの輸出量は急減しました。

とはいえ、輸入総額ではあまり変わっておらず、高額品へのシフトがうまく行っているという見方もあります。

今回の協定により、フランジアで使われていたバルクワインについては即時関税撤廃、ボトルワインについては2025年までに段階を折って関税を撤廃することになりました。

まずは他国と同じ土俵にあがれてよかったと思います。