ソノマで発生した山火事「キンケイド・ファイアー」(Kincade Fire)の勢いが衰えません(Kincade fire now at 25,000 acres, 10% containment as officials stage backup plan for evacuees)。2日前には1万エーカーだった焼失面積は2万5455エーカー(約103平方キロメートル)にまで広がりました。コンテイン率は10%とまだまだ少なく、コントロールできている状態ではありません。ちなみに2年前のナパ・ソノマなどの大火は3つの山火事が同時並行で起こったものですが、中でもソノマで被害の大きかったタブズ・ファイアーによる焼失面積は36807エーカーであり、かなり近づいています。ただ、このときは全部で250ほどの山火事がカリフォルニアで起こっており、全部合わせると24万エーカーを超えています。

上記の数字は現地時間で土曜日の朝7:30時点で発表されたもの(10時の発表でも同じ数字)ですが、この後土曜日の夜にかけて西向きの風が強まるという予報が出ており、さらに広がることが懸念されています。この半日前のレポートでは燃えた建物が21、危険にさらされているのが約700とされていました。ガイザーヴィルに加え、新たにヒールズバーグとウインザーの5万人に避難命令が出ています。サンタローザ・フェアグラウンドでは家畜に避難勧告が出ました。

Kincade Fire

南西端はアレキサンダー・ヴァレーに入っており、リッジのガイザーヴィルの畑もかなり近いところにあります。ただ、この1日で見ると北東方向に広がっており、畑の多い南西方向は今の所止まった状態です。ガイザーヴィルからも近いリッジのリットン・スプリングスのワイナリーは金曜日は閉じていましたが、土曜日はオープンするとのことです(これについてはヒールズバーグに避難命令が出たのでクローズにしますとのこと)。