ソノマの大火事キンケード・ファイヤーの猛威が続いています。2日前の記事では3万エーカーほどとなっていた延焼面積は7万5415エーカーと2倍以上に広がりました。当初広がった南西のドライクリーク方面は食い止められたものの、南に広がりアレキサンダー・ヴァレーからチョークヒルのあたりまでになりつつあります。
Kincade fire
コンテイン率は15%と2日前の5%より改善しました。建物は124破壊されました。その中には全焼したソーダ・ロック・ワイナリー、それからフィールド・ロックというワイナリーも被害を受けたという報告があります。

今年の収穫はだいぶ終わっているという報告もありますが、アレキサンダー・ヴァレーのカベルネ・ソーヴィニヨンは収穫が遅い地域なので、まだブドウが畑に残っているところもあるようです。また多くの地域で停電しているため、タンクの温度管理などができなくなっているワイナリーも多数出ている可能性があります。ちなみにセバストポールにあるポール・ホブズのワイナリーも電気がなく、運任せの部分があるとのことです(来日中の本人から聞いた話です)。

また、太平洋に近いセバストポールなどの地域は避難命令から避難勧告へと変わりました。

キンケード・ファイヤーだけでなく、この数日間でカリフォルニアで起こった山火事は300件超にもなっています。ロスアンゼルスではゲッティ・センターの近くで起こったゲッティ・ファイアーで避難勧告も出ています。避難した人の中には前カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガーやNBAスターのレブロン・ジェームズなども含まれています。