ワイン・エンスージアスト誌が、世界の黒人所有ワイナリーのリストを作っています(A Global Guide to Black-Owned Wine Labels | Wine Enthusiast)。米国が60余りで南アフリカが40程度、後はごく少数となっています。

こう見ると、米国は「まだまし」な方なのかもしれませんが、ワイナリー全体に占める割合で考えると極めて低いです。ワイン業界が白人中心に回っているのは否めないところであり、今後変わっていくべきことはたくさんありそうです。

また、ワイナリーのリストを見ると、他業界、特にスポーツとエンターテインメントで活躍した人が所有するワイナリーがかなり多いことが分かります。米国のプロスポーツは黒人が相当比率いますから、うなずけるところではありますが、逆に言うとそれ以外の業界ではまだまだ黒人の活躍は少ないとも言えそうです。

なお、リストの中で日本に輸入されている米国のワイナリーは、ヴィジョン・セラーズ、ブラウン、ボドキンの三つかと思います。ヴィジョン・セラーズはサンタ・ルシア・ハイランズのピノ・ノワール、ブラウンはナパのジンファンデル、ボドキンはソーヴィニョン・ブランのスペシャリストとして、いずれも素晴らしいワインを作っています。ぜひお試しを。