熱波の後の雷によって起こった山火事が大変な勢いとなっています。火事はカリフォルニアの様々な地域で発生していますが、中でもソノマが一番危ない状況になっています。
map
ロシアン・リバー・ヴァレー北部やドライ・クリーク・ヴァレーなどに近いヒールズバーグ(Healdsburg)では避難命令が出ています。ヒールズバーグは昨年の山火事でも真っ先に避難命令が出たところであり2年連続で避難命令となりました。

ワイナリーではスパークリング・ワインのコーベル(Korbel)が大きな影響を受けています。スパークリング・ワインの収穫時期は早く、9月上旬までには終わる予定ですが、避難命令で中断しました。このほかギャリー・ファレル(Gary Farrell)なども火事のエリアから近いワイナリーとして挙げられています。

ナパではレイク・ヘネシーの東側で火事が起こっており、プリチャード・ヒルのシャペレー(Chappellet)やコルギン(Colgin)などが比較的近いワイナリーですが、今のところ危ない状況にはなっていません。

なお、ソノマの火事はワルブリッジ・ファイアー(Walbridge Fire)、ナパはヘネシー・ファイアー(Hennessey Fire)などの名称がありますが、今回火事の数が多く、総称としてはLNU(レイク・ナパ・ユニット)ライトニング・コンプレックスと名付けられています。(当初ナパの方だけLNUライトニング・コンプレックスとしていましたが、ワルブリッジ・ファイアーも含めて呼ばれていることが判明したので修正します)

また、今回一つ大きな問題になりつつあるのが消防士の不足です。カリフォルニアは秋の山火事シーズンに一時雇いの消防士を契約しますが、実はその中には服役囚からの消防士が少なからずいます。ところが現在多くの刑務所で新型コロナのクラスターが発生しており、服役囚の消防士がほとんどいない状態なのだといいます。

そうでなくても不安要素の多かった今年の収穫、どうなってしまうのかかなり心配です、