市場調査会社bw166を主宰するジョン・モラマルコ氏によると、2020年の山火事でカリフォルニアのワイン業界の損失は37億ドルに達するとのことです(2020 Fires Caused $3.7 billion in losses for Wine Industry)。

これは火災による直接の損害、収穫したブドウの販売先がなくなること、ワインの販売減といったものを含んでいます。

また、今後の見通しについては、前半は厳しい状況が続くものの後半は好転する可能性があるとのことです。新型コロナの自粛からの反動が期待されるためで、これまで貯蓄に移っていた分が消費に回ると考えられています。

ただ、レストラン業界は大きな打撃を受けており、レストランの数は中長期的に25%減少するとモラマルコ氏は推計している。また、レストランのワインリストも縮小される可能性が高いため、これらはワイン業界の売り上げにも大きくかかわる。

モラマルコ氏はまた、煙の影響などを減らすための技術開発のため、UCデーヴィスに1000万ドルの資金を提供すべきとしています。多額になりますが、今後も火事の被害が続くことを考えると安い買い物かもしれません。