ジム・クレンデネンが亡くなって早くも10日が経ちました。いまだに彼がもういないことが信じられません。とにかく彼を偲ぶ一番の方法は彼のワインを飲むことだと思い、ちょうどイタリア品種を飲むオンラインワイン会に参加する予定があってこともあり、オー・ボン・クリマではなく、「クレンデネン・ファミリー」のネッビオーロ2013を開けました。

そもそもカリフォルニアでネッビオーロはかなり珍しいですが、その中でクレンデネン・ファミリーのネッビオーロはワイン・アドヴォケイトで最高94点とカリフォルニアのネッビオーロとしては最高の評価を得ています。実はネッビオーロ、ピノ・ノワールの次に彼が好きだった品種だそうです(その次はグルナッシュ)。

畑はビエン・ナシード。ワイナリーに隣接する銘醸畑です。ピノ・ノワールやシャルドネが有名ですが、実はシラーなどもあり、ネッビオーロもあるのです。ネッビオーロはジム・クレンデネンの薦めで植えたものだそう。冷涼なサンタ・マリア・ヴァレーの気候はネッビオーロにもあっていたようです。

色は薄めのガーネット。マッシュルームや腐葉土の香り。熟成がいい感じに進んできています。するっと飲めてしまうやわらかさがありますが、しっかりしたタンニンのためボディも意外とあります。

本当にいいネッビオーロでした。