米国酒類タバコ税貿易管理局(TTB)は2021年6月17日、カリフォルニアに1つ、ワシントンに2つの新しいAVAを設立しました(TTBGov - Three American Viticultural Areas Established)。

カリフォルニアに設立されたのは「Palos Verdes Peninsula(パロス・ヴェルデス・ペニンシュラ)」AVA。ロスアンゼルスの南西部にある小さな半島です。
パロス・ヴェルデス・ペニンシュラ
高級住宅街として知られるこの地域ですが、ワインづくりも昔から行われていました。現在はわずか7エーカーの畑があり「Catalina View Wines」と「La Caze Family Vineyard」の2つのワイナリーがあります。ピノ・ノワール、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルローが作られています。

ワシントンで設立されたのは「White Bluffs(ホワイト・ブラフス)」と「The Burn(ザ・バーン)」の2つ。
White Bluffs
ホワイト・ブラフスはコロンビア・ヴァレーの中にあるサブAVA。周囲の地域よりも少し高台になっていて、温暖な気候。1127エーカーの畑があり9つの畑と1つのワイナリー「Claar Cellars」があります。カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、シラー、リースリング、ソーヴィニヨン・ブランが育てられています。

「ザ・バーン」もコロンビア・ヴァレーの中にあります。コロンビア・ヴァレーのサブAVAの中では最も南西にあり、コロンビア・リヴァーに沿って吹く風のために、温暖ですが生育期間が長いのが特徴です。現在のところワイナリーはなく畑が2つあり、カベルネ・ソーヴィニヨンなどが育てられています。

というわけで、先日のオレゴン・ワシントンの講座ではワシントンのAVAは16個と習いましたが、現在は18になっています(実は講座のときから気づいてはいたのですが)。