ヴィナスでソノマのレポートが公開されました。山火事の影響が大きい2020年のヴィンテージについては、シャルドネは影響が少なく、ジンファンデル特に古木の畑も比較的影響が小さかったようです。一方、シラーは比較的煙の影響を受けやすいことなどがわかってきました。

それはそれとして、ソノマのワインをいくつか調べていたら、ジンファンデルの雄として知られるベッドロック(Bedrock)の2020ヴィンテージが大幅値上げになりそうな気配です。現在価格が出ているのはモンテ・ロッソのジンファンデルだけですが、2018年の希望小売価格8900円から2020年は1万3000円。為替の影響とか海運とか、値上げ要素はたくさんあるのでやむを得ないとは思いますが、これだけの値上げはかなりきついです。

まだ市場には2018年も残っているので、ジンファンデルファンは2018年をはやめにゲットしておくことをお薦めします。

ちなみにヴィナスでは96点。「エレガントでピュアで洗練されている」と書かれています。

ジンファンデルというと、濃厚で甘いといったイメージを持っている人も多いかもしれませんが、このクラスのものになると、そういうイメージはかなり変わります。特にモンテ・ロッソはエレガント系(といっても、ピノ・ノワールの薄旨な感じではなく、きれいな赤果実な感じ)の印象があります。また、畑ごとの味わいの違いもかなりあります。いわゆるテロワールによる部分もありますし、元々フィールド・ブレンドで植わっている品種の比率も違うので、カベルネ・ソーヴィニヨンやピノ・ノワールなどよりも畑の違いを感じやすいかもしれません。

多くの人に、この世界を知ってほしい、と思うワインの一つです。