オークション・ナパヴァレーの後継となるコレクティブ・ナパヴァレーという慈善プログラムの初のリアルイベント「バレル・オークション」が開催されました。四季ごとに開催されるこのイベント、3月にはオンラインのみでのオークションが開かれ、6月は初のリアルでの(オンラインも可能)オークションとなりました。


(C) and photo credit to Alexander Rubin Photography

ワイン・サーチャーにW.ブレイク・グレイ氏が書いた記事「Napa Auction a Reserved Affair | Wine-Searcher News & Features」によると、オークション・ナパヴァレーの派手さは失われましたが、ワインが主役となって落ち着いたものになったといいます。実際、2010年代のオークション・ナパヴァレーは出品されるもののほとんどがワインよりもディナーや旅行がメインであり、普通のワイン愛好家には手が届かないものである一方で、参加するビリオネアもやや飽きてしまって最後は落札額も下降気味になっていました。

とはいえ、1000万ドル以上の落札があったオークション・ナパヴァレーと比べると、今回は150万ドルと控えめな落札額でした。一つのロットは基本的に10ケースあり、一番低価格で落札されたものでは1ケース250ドルと、普通にナパのワインを買うよりも安いくらいになったそうです。入札をスマホのアプリからする形式のため。ライブ・オークションといっても従来のような盛り上がりには欠けていた様子です。

それが悪かったということではなく、地に足が着いたイベントになったことを、グレイ氏も評価しているようです。

なお、今回の落札額はナパの子供のメンタルヘルスのために使われます。

次回は11月4~5日にヴィンテージ・セレブレーションとライブ・オークションを開く予定です。

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