ナパのラザフォードにあるニール・ファミリー・ヴィンヤーズ(Neal Family Vineyards)がブドウの木のユニークな仕立て法をしていることをSFクロニクルが記事にしています(This Napa vineyard looks totally bizarre. Here's why it could help with climate change)。


この仕立て法は、白ブドウ(シャルドネ)と黒ブドウ(カベルネ・ソーヴィニヨン)を2階建てにしています。カベルネ・ソーヴィニヨンの下でシャルドネを仕立てることで、ブドウの房に直射日光が当たるのを防ぐのが目的です。

ニール・ファミリーがこの仕立て法を始めたのは1997年と25年も前。ラザフォードで育てた白ブドウが日焼けしてしまって安く買い叩かれているのを見て考えた方法です。

やってみると、カベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネを別々に植えるよりもトータルの灌漑量が減ることも分かりました。水不足が続く現状においても有効であると考えて、ラザフォードの畑ではすべてこの方法を使うことにしました。

最近では他の畑のオーナーもニールの畑を見に来て、自分の畑でも採用したいと相談されるそうです。この夏にはオークノールにあるバーゲス・セラーズのSaint Andrews Vineyardで実装したそうです。

ニールは彼が名付けたこの「Dual Varietal Trellis System」を採用するかどうかはともかく、ナパの栽培家は近い将来栽培の方法を変えざるを得なくなると考えています。これがその一つの回答になるかもしれません。